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柏井壽さん「鴨川食堂はんなり」 [本☆☆]


鴨川食堂はんなり (小学館文庫)

鴨川食堂はんなり (小学館文庫)

  • 作者: 柏井 壽
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 文庫



シリーズ5作目です。テンプレートとなった展開は逆に安心するかもです。

「親子丼」「焼売」「きつねうどん」「おでん」「芋煮」「ハヤシライス」の6編が収められています。

連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第五弾!
もう一度あの「食」に出会えたら、彼の本当の気持ちがわかると思ったんです――。京都にある看板のない食堂には、思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れる。元彼と別れた原因の親子丼、亡き息子の優しさが詰まっていた焼売、妻と息子が好きだったのに、どんな味だったか思い出せないきつねうどん。夕食を家でとらない元夫が毎晩食べていたおでん、遭難しかけた際におばあさんが食べさせてくれた芋煮、ひとめぼれした彼が完成させたかったハヤシライス。盛りだくさんなメニューを鴨川流・こいし親子が今回も見事に捜し出します。
優しさも特盛!
辛くて泣き出しそうな日は、ぜひご来店ください。
(出版社HPより)

相変わらず鴨川流の作るおまかせは読んでいるだけで美味しそうです。

テーマとなる料理も定番ばかりで、依頼人の記憶にはまらないと難しいものばかりで再現は相当大変だろうなと思います。
ま、そこは鴨川流の腕前が発揮されるんですけれど。

依頼人が食を通して過去と向き合うという趣向からは離れていっているように思います。
そうなると、いったい何が言いたいのか…ちょっと不満でした。

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新美健さん「明治剣狼伝 -西郷暗殺指令-」 [本☆]


明治剣狼伝―西郷暗殺指令 (時代小説文庫)

明治剣狼伝―西郷暗殺指令 (時代小説文庫)

  • 作者: 新美 健
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2015/12/01
  • メディア: 文庫



第七回角川春樹小説賞特別賞受賞作だそうです。
タイトルと内容が微妙に違う…。

幕府が倒れ、明治新政府が出来てから十年が経った。だが期待を裏切られた士族の不満は止まず、西南戦争が勃発。警視隊の藤田五郎と砲兵工廠の村田経芳は、内務卿・大久保利通より、西郷隆盛を助ける救出隊への参加を命じられる。だが彼らの合流前に救出隊長の旧庄内藩士・竹内が暗殺されてしまう。山県有明らの思惑も絡む救出隊の、真の目的は何なのか?近代日本が形作られていない混沌の時代、元新撰組の剣鬼と稀代の銃豪の二人が最後に下した決断とは……。
(出版社HPより)

剣狼? 西郷暗殺?
まあ、応募時のタイトル「巨眼を撃て」もちょっと違う感じがしますが。

まったく詳しくないですが、銃の構造や特性、リアルさがありました。
救出隊のメンバーも面白い面子が揃っています。藤田五郎(新選組の斎藤一の別名)、長州藩出身でアメリカ帰りの老ガンマン、船の扱いに長けた美少年、謎の女スナイパー…。ただ、キャラが弱いのが残念です。

その他、福地源一郎、陸奥宗光、河井継之助など登場、名前だけですが山県有朋や大久保利通も出てきます。

登場人物たちの思惑が絡み合い、ミステリの要素もあるものの、それも弱いです。

テーマや展開など面白いネタが満載なんですが、物語としての面白さまで至っていないように思いました。

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オリックスさんから株主優待品をいただきました 2019夏 [株主優待]

ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]

カタログギフト「ふるさと優待」から京都のイノダコーヒの詰め合わせをいただきました。
アラビアの真珠(赤缶)、コロンビアのエメラルド(緑缶)です。

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コーヒー蔵がいっぱいです[揺れるハート]

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