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成学社さんから株主優待品をいただきました 2019年冬 [株主優待]

[わーい(嬉しい顔)]ありがとうございます[exclamation×2]

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クオ・カード 1,000円分をいただきました。
年2回というのがうれしいです。

デザイン変わったのね。
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らあめん 満来のらあめん [お店]

新宿西口、小田急ハルクの裏手にあるらあめん 満来でらあめんをいただきました。

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見た目は昔ながらの中華そばです。
麺の量が多いです。通常の1.3倍はあるでしょうか。
スープはシンプルで正統派な透明なものです。美味しいけど少ししょっぱいかな。後で咽喉が乾きました。

チャーシューが質量とも立派です。

ご馳走様でした。

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柴崎竜人さん「あした世界が、」 [本☆☆]


あした世界が、 (小学館文庫)

あした世界が、 (小学館文庫)

  • 作者: 柴崎 竜人
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 文庫



タイムスリップものです。込められたメッセージが心に響きます。

業界大手の音楽会社に勤める主人公・吉山朗美(よしやまろみ・28)は、高校の同級生で、かつてはスーパースターだったロック歌手・絹川空哉(きぬかわそらや)が、社長からの契約解除の宣告に怒り狂い、事務所に乗り込んでくる姿を目にする。
同じ日、極度のあがり症にも関わらず、全社報告会でプレゼンテーションを任された朗美は、壇上で気を失ってしまう。
目を覚ますと、なぜか高校時代の制服を身に着けた朗美を、あの絹川空哉と、世界的ヴァイオリニストになった深山蓮(みやまれん)、そして死んだはずの父親が心配そうに見下ろしていた。
いったい、どうなってるの?
勇気が必要な方を選ばないと、人は後悔する。
恋はいつだってブサイクだ。
思わず本を抱きしめたくなる、突き抜けるラストに乞うご期待!!
(出版社HPより)

「迷ったときは、いつも勇気が必要な方を選べ。そうすりゃ後でぜったい後悔しねぇから」
本書のテーマはこれでしょう。

タイムスリップに、恋や親子愛に音楽を絡めて思春期の屈折や不安や悩みを描いています。
そんでもってキラッキラの青春。

気持ちが軽くなる読後感でした。

父娘の和解のシーンもよかったです。

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津村記久子「この世にたやすい仕事はない」 [本☆☆]


この世にたやすい仕事はない (新潮文庫)

この世にたやすい仕事はない (新潮文庫)

  • 作者: 津村 記久子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/11/28
  • メディア: 文庫



お仕事小説と呼ぶには特殊すぎる…そこが津村さんの作品の特長なんでしょう。

「みはりのしごと」「バスのアナウンスのしごと」「おかきの袋のしごと」「路地を訪ねるしごと」「大きな森の小屋での簡単なしごと」の5編が収められています。

「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして……。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。
(出版社HPより)

職安で紹介されるありそうでなさそうな仕事を主人公がひたむきに向き合います。

前職で燃え尽き症候群(バーンアウト)してしまった主人公は、仕事にのめり込むことに対して腰が引けています。けれども真面目さ(と恐らくは優秀さ)ゆえに簡単な短期仕事でもいつしか、職場に「爪痕」を残すような仕事をします。

登場する仕事仲間が皆好意的で、仕事の内容や環境や給料も大事だけど、一番重要なのは人なのかなと思わされた作品です。

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上田早夕里さん「魚舟・獣舟」 [本☆☆]


魚舟・獣舟 (光文社文庫)

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

  • 作者: 上田 早夕里
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/01/08
  • メディア: 文庫



「オーシャンクロニクル・シリーズ」と呼ばれる海洋SF小説をはじめとする短編集です。
本格SF、ホラー、ファンタジー、ミステリとバラエティに富んだ作品群と相変わらずの想像力に溢れた世界に圧倒されます。

「魚舟・獣舟」「くさびらの道」「饗応」「真朱の街」「ブルーグラス」「小鳥の墓」の6編が収められています。

現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全六編を収録する。
(出版社HPより)

なんといっても「魚舟・獣舟」の世界観に引き込まれます。魚舟、獣舟と海に暮らす海上民との関係性は予想をはるかに超えるものでした。

その勢いで「くさびらの道」を読んで衝撃を受けました。怖い…。

この2作以外の作品も強いイマジネーションと世界観を楽しみました。

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千早茜さん「おとぎのかけら 新釈西洋童話集」 [本☆☆]


おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)

  • 作者: 千早 茜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: 文庫



放送終了してしまったゴロウデラックスでカリスマ書店員の新井見枝香さんがお勧めしていたので読んでみました。

「迷子のきまり-ヘンゼルとグレーテル-」「鵺の森-みにくいアヒルの子-」「カドミウム・レッド-白雪姫-」「金の指輪-シンデレラ-」「凍りついた眼-マッチ売りの少女-」「白梅虫-ハーメルンの笛吹き男-」「アマリリス-いばら姫-」の7編が収録されています。

母親から育児放棄されかけている幼い兄と妹は、花火大会の夜にデパートでわざと迷子になる。公園で出会った女に連れて行かれたマンションで待っていたのは、甘いケーキと、そして…(迷子のきまり ヘンゼルとグレーテル)。「白雪姫」「シンデレラ」「みにくいアヒルの子」など誰もが知る西洋童話をモチーフに泉鏡花文学賞受賞作家が紡いだ、美しくも恐ろしい七編を収録した短編集。
(「BOOK」データベースより)

西洋の有名な童話を現代日本に舞台を置き換えています。
牧歌的で良心的で教訓めいた童話が現代の悪意に溢れた残酷な物語になっています。

昔々、背伸びをして倉橋由美子さんの『大人のための残酷童話』を読んで毒気に当てられたことを思い出しました。

エロティックで毒々しくてダークな結末が並ぶ作品の中に「金の指輪」や「アマリリス」といったほっとするエンディングの物語があり、構成の妙が感じられました。

毒の強さでは倉橋由美子さんに軍配が上がるように思いました。

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石持浅海「二千回の殺人」 [本☆]


二千回の殺人 (幻冬舎文庫)

二千回の殺人 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: 文庫



死屍累々。

復讐の為に、汐留のショッピングモールで無差別殺人を決意した篠崎百代。最悪の生物兵器《カビ毒》を使い殺戮していく。殺される者、逃げ惑う者、パニックがパニックを呼ぶ史上最凶の殺人劇。
(出版社HPより)

動機はともかく、手段が滅茶苦茶です。

そもそも、愛する婚約者を失った百代の狂気はともかく、百代に協力する「五人委員会」はそれぞれの思惑はあったとしても同調する理由にはならないと思います。知性はあっても理性はないってこと? 登場人物たちには幻滅を通り越して嫌悪感さえ覚えました。

石持さんらしいミステリは欠片もありません。ただ流されていくだけ。

唯一、面白く思えたのは計画するにあたって「五人委員会」の知識を総動員して身近な素材から毒物を生成して、いかに「効率的に」殺害するかを人間行動学やマーケティングをベースにするというものでした。

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